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執筆者: 白井宏哉（マイリトルサクラ代表）
愛犬飼育管理士(JKC) / 第一種動物取扱業登録ブリーダー

【犬の去勢手術と停留精巣について】

こんにちは。これまで、犬の去勢手術についてお話ししてきました。主に去勢手術をするかどうかという議題が中心でしたが、今回は去勢手術を検討するべき具体的な症状についてお話しします。

【停留精巣とは】

特にオス犬に見られる症状の一つに「停留精巣」（「停留睾丸」、「陰睾」、「潜在精巣」とも呼ばれます）があります。これは簡単に言うと、犬の精巣が正常に陰嚢（袋）に降りてこない状態を指します。

通常、犬の精巣は生まれた時には腹腔内にあります。そして、生後1ヶ月から2ヶ月の間に陰嚢に下りてきます。しかし、何らかの原因で精巣が一つまたは両方とも陰嚢に降りてこないことがあります。この状態を「停留精巣」と呼びます。

今後はこの停留精巣に関して、さらに詳しくお話ししていきます。本日はここまでとなります。

まとめると：
– 停留精巣は、犬の精巣が正常に陰嚢に降りてこない状態のこと。
– 去勢手術を検討する症状として、停留精巣が挙げられる。
– 通常、犬の精巣は生後1〜2ヶ月で陰嚢に下りるが、停留精巣の場合はそうならない。